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【#0187】SLICKER(スリッカー)のご使用方法について 4

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※こちらは2009年11月に更新されたアーカイブ記事です。
記事内に掲載されているアイテム、及び発売予告などの記述に関しましては過去の記事となりますので現在はお取扱いを行っていなかったり、また既に完売となっているものもございますこと、予めご了承下さいませ。

 

 コバ専用の補修道具についてのご説明、その4です。

 

 

 製品の色がナチュラルの場合は無色のクリームを使用しましたが、今回は製品の色がブラックやチョコレート色など、コバに黒い染料を入れてあるアイテムに付いてです。

 黒い染料を入れて磨いてあるコバに対して無色のクリームを使用しても問題はありませんが、使い込んだことによりコバの色が少し薄くなっている場合は、補色も兼ねて黒い色付きのクリームをお進めします。(こちらもシューケア用品を扱っている所の、蝋と油脂が入っている一般的な皮革靴用のクリームで構いません。)

 SLICKERを使っての磨き方は前回までと同じです。またクリームの塗布の仕方も一緒です。乾拭きする際もナチュラルの時と同じように、始めは少しだけ力を入れて乾拭きし、徐々に力を抜いて乾拭きしていきます。最後は全く力を入れず撫でる様に拭いていると、ナチュラル同様ツヤの上がり方が全然違います。

 

 

 お財布などの折れ曲がる部分はコバが薄くなっているので、このような部分はスリッカーをかけずにクリームのみの処理の方が良いでしょう。日常的に最も駆使する部分でもありますので、少し染料が退色している可能性があります。このような箇所は黒い色付きのクリームの方が補色も兼ねてケア出来ます。

 (但しこの箇所はクリームの付け過ぎは特にお控え下さい。オイル過多で革が柔らかくなり過ぎて、フニャフニャになってしまう可能性もあります。ほんの少しの塗布で十分です。)

 全ての作業工程で言えることですが、やり過ぎは良くありませんので何事も程々の方が良いです。

 

 

 本体の色がブラックやチョコレート色でなく、例えばネイビー、ワイン、オリーバ、グリージオなどでも、コバの色は大抵黒の染料を入れて磨いてあります。

 ここまでの磨き方と乾拭きを行えば、ツヤの出方がお手入れをする前とでは確実に違う筈です。

 靴と同じことが言えますが、綺麗に磨くと持ち方も全然違います。テカテカと黒光りするコバは決して人工的なものではなく、革という自然物が自ら放っている光です。

 革は(←革にもよりますが・・・。)磨けばここまで光るものであり、良い物というのは必ず応えてくれるものだと言えます。

 最後に、SLICKERという木のパーツは東急ハンズなどでも似た物が売っていますが、溝の曲線の形状や大きさが異なりますので、WILDSWANS純正の物をお使いいただいた方が良いです。

 

 

 SLICKERも試作を含めて色々と作ってきましたが、特に溝の形状やアールの出し方はこれまで幾度と無く試行錯誤を繰り返してきて、未だに進化の途中です。

 繰り返しますが、製品がまだ新しい時はかける必要は無く、むしろお控え下さい。また何年もお使いいただいているとしても、頻繁にかける必要はありません。(乾拭きのみで十分です。)

 あくまでも必要に応じてはじめて使用する、製品を長持ちさせる為の補修道具です。

 

 

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