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【#0184】SLICKER(スリッカー)のご使用方法について 1

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※こちらは2009年11月に更新されたアーカイブ記事です。
記事内に掲載されているアイテム、及び発売予告などの記述に関しましては過去の記事となりますので現在はお取扱いを行っていなかったり、また既に完売となっているものもございますこと、予めご了承下さいませ。

 

 WILDSWANSの革小物に付属される

 コバ専用の補修道具についてのご説明です。

 

 コバ専用補修道具  SLICKER

 

 

 WILDSWANSの革小物を購入すると必ずと言って良いほど付いてくる木のパーツ、それがSLICKERと呼ばれるコバ専用の補修道具です。

 コバとは革の裁断面のことで、WILDSWANSの革小物で言うと主にその製品の輪郭部分にあたります。SLICKERが一部付属されないアイテムもありますが、それはこのパーツ側面にある溝の径が、そのアイテムには適していないと判断された場合などの理由によるところが大きいです。

 SLICKERは、コバを磨き直す為のツールです。製品のコバにこのパーツの溝をはめ込んで、素早くスライドさせて使用します。

 WILDSWANSの製品は長く使っていただくことを前提としていますので、「傷む前にケアする」、「傷んだら補修出来るようにする」といった考えのもと、発売当初から付属されています。「傷む前にケアする」と言う考え方は、WILDSWANSの革小物のコバ処理の仕方に顕著に見られますが、顔料を塗らずに染料を染み込ませて磨き込んでいます。

 顔料はペンキのようにコバの上に乗っているだけで、長く使っていると必ず剥がれてきますので、修復するには同じ色の顔料を再び塗ることになります。

 一方染料の場合、コバから革の内側へ染みこむので剥離するということがなく、革の自然の風合いと特性を活かすことが出来ます。

 「傷んだら補修出来るようにする」という考え方は、可能な範囲で復元し易くする為です。革の特性を活かすことにも繋がりますが、ベジタブルタンニンで鞣された革は石や木と同様に磨けば光ります。

 摩擦と圧力により革の繊維は引き締まり、強度も増しますので、その特性を活かしながら補修すればツヤも上がりますし、長持ちもします。

 WILDSWANSの革小物のコバが特徴的なのは、以上の理由によります。

 

 

 但し製品をお使い初めの頃はなるべく使用しないで下さい。1度は使ってみたくなるものですが、職人が既にツルツルに磨き込んでいますので、使う必要が全くありません。

 ツルツルの状態で使ってしまうとかえってダメージを与える可能性もあります。革小物を使われる方の使用方法・使用頻度にもよるので一概には言えませんが、お使い初めから1~2年くらいは必要が無いかと思います。

 

 

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