※こちらは2009年5月に更新されたアーカイブ記事です。 記事内に掲載されているアイテム、及び発売予告などの記述に関しましては過去の記事となりますので現在はお取扱いを行っていなかったり、また既に完売となっているものもございますこと、予めご了承下さいませ。
DAPPERに使われている革、シュリンクカーフの感触についての感想です。
国によって得意とする革の種類があるものですが、ドイツの場合はクローム鞣しのカーフに関しては、最も優れた技術と長い歴史がある国だと言えます。
ペリンガー社のカーフはその中でも郡を抜いて素晴らしく、「銘革」と呼びたくなる革が色々とあるのですが、今回この鞄で使用しているシュリンクカーフはペリンガー社の革の中で、最も代表的な革なのではないかと思います。この革もまた長く使ってみて初めて良さが分かる革の内の1つです。(長くなりそうですので、この革に付いては改めて書くつもりでいます。)
また、この独特のシボの表情には個体差があり、1枚1枚は勿論ですが、同じ1枚の革の中でも部位によって異なります。それが画一的ではない味を生み出していますので、よく見ると鞄1つ1つが違う表情をしています。(比べて見ないと分かりませんが。)
この鞄は「ABUNDANCE」というシリーズの中の1つです。ABUNDANCEというシリーズは「余裕と豊かさ」をテーマにしていますので、比較的大きなサイズとふくよかなフォルムが特徴です。この革は柔軟性・弾力性に富んでいるので、肩掛けしてもフワっと体に馴染んで心地良いです。
また、柔らかいのですがコシがある革ですので、だらしなく伸びることも無く、なだらかなラインを形成してくれます。その様がとても綺麗なので大変豊かな気分といいますか、リッチな感覚を味わえます。
鞄の両サイドのトップにはホックが付いています。この鞄はホックを外さなくても十分に大きいのですが、これを外すとフォルムは変わり、更に容量は増えます。荷物の他に上着なども無造作に放り込んで使えます。
口部分の中央には美錠の付いたフラップが付いていますが、マグネット式になっていますので、開閉は容易です。(WILDSWANSの中では珍しい意匠です。)