フランスのタンナー、アース社のノボナッパ(Novonappa)を用いたWILDSWANSの数量限定革小物が、直営店であるC.O.U.銀座店・C.O.U.京都店・WILDSWANS online shopにて発売開始となります。
尚、今回は店舗によって発売日が異なり、C.O.U.銀座店、C.O.U.京都店は6月22日（月）12:00より、WILDSDWANS Online Shopは6月20日（土）12:00よりそれぞれ発売開始となります。
※現在C.O.U.両店ともに予約制での営業を行っております。製品の購入方法につきましては次回のブログにてご案内させていただきます。
ノボナッパという革については過去に一度だけC.O.U.京都店限定品として発売したこともあり、その際にもご紹介をしておりますが、今回の限定品発売に伴いましてあらためてタンナーと革の特徴についてお話させていただきます。
タンナーのアース社(Tannneries HAAS)は1842年にフランスの中東部、アルザス地方(現在のグラン・テスト地方)にてAloïse Haas氏によって設立されました。2020年現在、創立178年と非常に歴史のあるタンナーです。元々はオークやチェスナットを用いたタンニン鞣しの皮革を製造していましたが、19世紀後半にドイツで薬品を用いるクローム鞣しの技術が開発されたのを機に、1904年よりクローム鞣しのボックスカーフの製造も開始しました。
現在は鞄や靴に適した皮革だけでなく、馬の鞍用や衣類用など様々な種類の皮革を製造しています。
そして、今回使用するノボナッパは混合鞣しという製法で作られています。
混合鞣しは別名コンビ鞣しとも呼ばれており、クロームとタンニンのコンビネーション、つまり2つの鞣し方法を組み合わせる事によって両方の特長を併せ持つ革を作る事が出来ます。
特にこのノボナッパカーフはクローム鞣し革の特長である柔らかさやしなやかさだけでなく、加脂により革内部に沢山のオイルを含んでおりますので光沢や色の変化といったエイジングもお愉しみいただけます。
写真のような革のカットをしばらく擦ってみると色の深まりや光沢がはっきりと表れました（画像右側を擦っています）。
今回カラーはエベーヌ(焦茶)・ゴールド(薄茶)・テラコッタ(赤茶)の3色にてご用意いたしております。
また、内装には全色共通で型押し加工を施したサドルプルアップのキャメルを使用しており、しっとりといつまでも触れていたくなるような優しい革と堅牢な皮革の対比もお愉しみいただけると思います。
それでは今回のアイテムをご紹介させていただきます。
●2つ折り財布・ノボナッパGROUNDER・・・・・43,000円(税抜)
●ミニ財布・ノボナッパPALM・・・・・27,000円(税抜)
●多機能コインケース・ノボナッパTONGUE・・・・・18,000円(税抜)
●2つ折り財布・ノボナッパGROUNDER・・・・・43,000円(税抜)
まずは2つ折り財布のGROUNDERからご紹介させていただきます。今回発売となる3種のアイテムの中では一番大きな板面でノボナッパを使用しているGROUNDERです。
ノボナッパはアース社の中でも特にグレードの高い皮革とされており、皮革本来の姿でお愉しみいただけるよう、あえて薄化粧の仕上げとなっております。ですので、大きな革が必要なアイテムについては生体の時のシワの痕跡等もいくつか見られますが、それも皮革の風合いとしてお愉しみくださいませ。
内装はとてもシンプルな造りとなっており、左側にはカード入れが3段、右側には小銭入れと、開けた時に見やすいのも2つ折り財布の特徴です。
なお、今回のモデルはすべてロゴがシルバーの箔押しになっています。
カード入れの後部はあおりポケットになっており、カードをまとめて差し込むことが出来ます。革の反発力を利用しておりますので、奥までしっかりと差し込んでいただければ、より保持力は高まります。
コインケースは大きな一部屋となっておりますので、小銭が貯まりがちな方でも余裕を持って小銭を収納する事ができます。
また、コインケースのフラップと本体の隙間にはマチ無しのポケットを設けておりますので、ここにもカードを収納する事が出来ます。
札室は2部屋の構造になっておりますので、お札と領収書等を分けて収納する事も可能です。内部の仕切りは可動する構造になっておりますので、それぞれの札室の中も見やすくなっています。
