精選された高純度の原料と洗練されたデザイン、そして熟達した技術によって創り出された水晶のように透明で美しいKAGAMIのクリスタルガラス。
WILDSWANSの直営店であるC.O.U.各店では、この度日本を代表するクリスタルガラスのメーカーであるカガミクリスタルの器を数種類取り扱わせていただくことになりましたので、ご案内させていただきます。
今回ご用意いたしましたのはロックグラス、冷酒杯の2種で、どれもが透明感溢れる美しい輝きと、氷が触れた際に奏でる澄んだ音色が特徴となっております。
カガミクリスタルは昭和9年(1934年)日本で初めてのクリスタルガラス専門工場として創立され、2016年にブランド名をKAGAMIへと変更されました。
創立者である各務鑛三(かがみこうぞう)氏は昭和2年にドイツに留学し、日本にクリスタルガラスの透明な美しさや、陰影に富んだグラヴィール彫刻を紹介した技術者の方です。
その後、ドイツで学ばれた技術と努力によってクリスタルガラスの持つ特性を最大限に引き出し、芸術まで昇華させました。
昭和12年のパリ万国博覧会名誉賞受賞にはじまり、ニューヨーク万国博覧会名誉賞受賞、ブラッセル万国博覧会グランプリ受賞など数々の栄誉に輝きました。
また、昭和18年には照宮内親王ご降嫁の際の調度品を拝命し、以来皇室御用品を扱われるメーカーとなられました。
昭和43年には宮内庁新宮殿、昭和49年には迎賓館並びに和風別館で公式に使用される食器をそれぞれ納入。また、国賓として世界各国の王室・大統領など多くの要人をお迎えしての歓迎晩餐会が盛大に催されますが、KAGAMIのグラスはこうしたおもてなしの場で、日本を代表するグラスとして使用されています。
更には世界各国にある全ての日本大使館、領事館に於いても使用されています。
バカラやサン・ルイ、スワロフスキー等々、世界にも様々なクリスタルガラスがありますが、そんなブランドと肩を並べ、最高級クリスタルと賞されるほど高い評価を得ている堂々たるブランドです。
そんなKAGAMIの器たち、それでは一つずつご紹介させていただきます。
まずはこちら、ロックグラスです。
●T705-2818-BLK・・・・22,000円(税込) (92φ×H95mm、320cc)
ずっしりとした重量感のある、やや大口のロックグラスです。こちらは薄く色付いているのが特徴で、KAGAMIオリジナルの色彩「青墨色」の色被せ(いろきせ)を施した、落ち着いた雰囲気のグラスです。
色被せとは無色透明なクリスタルガラスの表面に、更に薄く色クリスタルガラスを被せる技法です。その上からカット、あるいは精緻な彫刻を施すことにより、下層の無色透明なクリスタルガラスが現れ、色クリスタルガラスとの鮮やかなコントラストを創ります。
青墨色の色被せのロックグラスは淡く幽玄なグラデーションが特徴で、また熟練の職人によるカット(=切子加工)が美しく施されています。カットとは、ガラスの表面を各種のグラインダーで削って、幾何学的なパターンを彫り込む技法で、基本的には「菱カット」、「かまぼこカット」、「角山カット」、「平カット」の4種類で構成されており、クリスタルガラスの美しさを際立たせる最も重要な加工技術の一つです。
実際に洋酒を注いでみますとこのような感じです。色被せとカットによる模様と、琥珀色とのコントラストはこの上なく美しく上品で、互いをより良く引き立てます。
そして圧巻なのは底部のカット技術です。クリスタルガラスならではの高い屈折率を活かしたKAGAMIのカットは、その彫りの深さ、精密さ、デザインの格調の高さが大きな特徴です。
本体側面に施してある矢のような模様も美しいのですが、底面の繊細かつ重厚なカットは実際に手に取って見ますととても迫力があります。
単なる細やかさでは終わらない、力強さも感じさせるカットです。
どっしりとした重量感と繊細で美しいカット模様。そして氷がグラスに触れた時の高く澄みきった音は、クリスタルガラスならではの得も言われぬ魅力があります。
ゆったりとした至福の時間を更に心地良く、優雅で贅沢な時間へと導く特別なロックグラスで、精巧で美しいカット装飾は液体を美しく引き立て、キラキラと光輝く様子はとても綺麗な光景です。
こちらのロックグラスは木箱入りですので、ご自宅用のほか、贈答用としても大変お薦めの一品です。(※なお、手作りのため製品の色・寸法・容量には若干の個体差がございますこと予めご了承くださいませ)
こちらはWILDSWANSの直営店であるC.O.U.銀座店とC.O.U.京都店の2箇所にて8月2日(金)より発売いたします。
ご興味をお持ちのお客様は是非ご覧くださいませ。