ビジネスシーンで注目を集める独創的なブリーフケースが入荷しました。
【もくじ】
・CIRCULOとメイン素材のサドルプルアップについて
・CIRCULOの外装について
・CIRCULOの内装と収納量について
・まとめ
【CIRCULOとメイン素材のサドルプルアップについて】
〇ブリーフケース・SADDLE PULL UP CIRCULO(サーキュロ)・・・132,000円(税込)
COLOR:BLACK、CHOCOLATE
SIZE:H 37.5 x W 45 x D 11 cm (重量:約1.4kg)※ハンドルを含む高さは48
今回入荷したCIRCULOのメイン素材には、WILDSWANSにおいてもっともポピュラーな皮革であるベルギー・マシュア社のサドルプルアップを使用しています。元々CIRCULOはイタリアの牛革である型押しのブッテーロで製作され、その後サドルプルアップでの製作が始まり、サドルプルアップの供給が停止した数年前にはイングリッシュブライドルレザーでの製作も行っていました。製作期間ではサドルプルアップが一番長く、製作数も多くなりますが、大型の鞄は財布に比べて皮革を大量に使用することから全体の製作数はそれほど多くはありません。また、コロナ前頃からサドルプルアップの供給が著しく悪化したことから、この期間は全く製作ができない状況でしたので、こうしてサドルプルアップでの製作となるのはかなり久しぶりとなります。サドルプルアップ自体はご存知の方が多いと思いますので、詳しい説明は割愛させて頂きますが、現在世界にある皮革の中では圧倒的に少数派となる、タンニン鞣しにより生産されたサドルプルアップはその強いハリ感に裏付けされるように、高い耐久性を備えた皮革です。サドルプルアップのエイジングサンプルについては既に何度もご案内していますが、今回の展開色であるCHOCOLATEのエイジングサンプル(サドルプルアップDRUCKER)を上の画像4枚目に掲載しました。約3年使用することでエイジング特有の重厚な光沢が皮革表面にはっきりと表れています。こうしたサドルプルアップの美しいエイジングや振れ幅は、タンニン鞣しならではの特徴と言えるでしょう。また、サドルプルアップは元々馬具に使用されるほど強度に優れた皮革であることから、長年の使用に耐えうる鞄の素材としてはとても理想的です。
【CIRCULOの外装について】
続いて、CIRCULOの詳しい仕様についてもご案内させて頂きます。まず、CIRCULOの外観は表裏のないデザインが採用されています。特に目を引くのは両サイドにせり出したパーツです。直線的なデザインのビジネスブリーフが多い中で、CIRCULOのように緩やかな孤を描くデザインはスタイリッシュかつ独創的です。サイドから覗くこれまた独創的なマチは、波のように湾曲するダレスバッグのような仕上げが施されています。底部分には金属の底鋲が5か所に打たれています。同じサドルプルアップをメイン素材に使用したトートバッグDRUCKERに比べると、常時自立するタイプではありませんが、底鋲によって地面や床に直接、サドルプルアップが触れないような仕様になっています。より安定した自立を希望の場合は、トートバッグ・サドルプルアップDRUCKERをご検討ください。ハンドルは手持ちのみに対応したコンパクトなサイズですが、このあたりはしっかりとビジネスシーンを意識したデザインが取り入れられています。また、サドルプルアップを手に馴染みやすい形状にするには、熟練の職人優れた技術が不可欠です。もう一つ特徴的なパーツとして、ハンドルの根革が挙げられます。マチとハンドルに加えてCIRCULOのデザインを決定付けるこちらのパーツもサドルプルアップで製作することで全体的な統一感と強度の向上に一役買っています。そして、この根革とハンドルをつなぐのがオリジナルの金属性手管。こちらにはさりげなくWILDSWANSのロゴが刻印されています。なお、手管はネジと留められていますが、半年に一度程度、ネジに緩みがないか確認して頂くことをお勧めします。
【CIRCULOの内装と収納量について】
メイン収納部には本体上部のファスナーからアクセスします。YKKのエクセラファスナー(8番)は、CIRCULOとのバランスを考慮して程よく太い番手を採用しました。ご使用からしばらくは開閉時にやや硬さを感じることがあるかもしれませんが、使用後も少しずつ務歯が研磨されることで段々と滑らかな引き心地に変化していきます。ただし、できる限りストレスなく開閉の操作を行えるように、ダブルファスナーを採用しています。また、デザイン面においてCIRCULOを象徴する本体からせり出したファスナーパーツは、収納部が大きく開くことで内装の視認性の向上と収納物の出し入れが円滑に行えます。外装には一切ポケットが付属しないCIRCULOですが、内装にはこちらも独創的な仕様のポケットを配置しています。片面に設けられたファスナー開閉式のポケットはマチこそないものの、十分な大きさを確保しています。スマートフォンやキーケースなど少し小さなアイテムをまとめて収納することに適したスペースです。また、仕切りの役割も持つこちらのポケットは左右の両サイドのみで本体と繋がっていて、底は本体と接続されていません。この仕様により、メイン収納部の左右の部屋の収納量に差が生じても、中央のポケットがそれぞれの収納スペースの収納量に合わせて最適な位置に可動する仕組みです。ちなみに内装に使用されている素材は、ハニカムデザインが特徴のWILDSWANSのオリジナルコットン生地となります。すっきりとしたディテールのCIRCULOですが、画像でもご案内しているようにかなり大きくな収納量を備えています。ノートパソコン、書類、各種ガジェットやアメニティのすべてを収納することができる実用性も高いブリーフケースです。
【まとめ】
いかがでしょうか。約4年振りの登場となるサドルプルアップをメイン素材にしたブリーフケース・CIRCULOは、現在、WILDSWANSの直営店である銀座のWILDSWANS support&galleryとWILDSWANS Online Shopにて販売中です。WILDSWANSが誇る独創性豊かなビジネスバッグは、サドルプルアップという皮革をメイン素材に据えることで、高い耐久性を実現しながらじっくりエイジングをお楽しみ頂ける贅沢なバッグに仕上げています。