ル・ボナーのオーバーナイターブリーフバッグ、マエストロが実に久し振りに入荷して参りました。
「MAESTRO」 その名の通りこのバッグはとある著名な指揮者のために開発され、その後一般ユーザー向けにモディファイされ誕生したという経緯を持ったモデルです。
頻繁に入荷するような種類のアイテムではありませんので前回の製造は数年前のことになりますが、そこからいくつかのブラッシュアップが行われ、今回リニューアルバージョンとして入荷致しました。
マエストロ・・・203,500円(税込)
サイズ:H33×W44×D19cm(ハンドル除く)
重量:約2kg
カラー:ブラック、アントラジス、テアラ
なお、今回は「テアラ」というカラーが入荷しています。 シュランケンカーフの新色で、ラテン語の大地(terra)がカラー名の由来だそうです。シュランケンカーフにはダークブラウンというカラーがありますが、ダークブラウンよりもやや淡いカラーで、 土や地面を連想するような深みのあるブラウン系のカラーです。
ここでざっくりとではありますがマエストロの仕様についてご紹介を致します。
どっしりとした佇まいの大型のバッグです。外装素材にはドイツ・ぺリンガー社のシュランケンカーフが贅沢に使用されています。
オリジナルのマエストロは指揮者が使用するためにタクトやスコアが収まるよう更に大きなサイズだったそうですが、一般向けの仕様ではもう少しコンパクトに、と言っても数日の出張や旅行には難無く対応できる容量を備えています。
肉厚で硬めに仕上げられたハンドルは手に馴染み握りやすく、本体のフラップは2点の頑強なドイツホックで開閉します。元々オープンカーの幌を止めるために開発されたこのホックは着脱が簡単ながら強度は抜群で、1つのホックの耐荷重量は200kgもあります。
フラップを跳ね上げた内装のメイン収納部は(W42×H26×D10cm)と広々としたスペースで、書類やノートPCは勿論、衣類などの嵩張るモノの収納にも対応可能です。また内部にはマチなしのファスナーポケット(W30×H18cm)を備えており、細々としたものや貴重品類を収納して頂けます。メイン収納部の手前には深さのあるボックス型の2連のポケット(H24.5×W19×D2.5cm)が付属しており、スマートフォンや小型のタブレットなどの収納にも便利です。
外装の背面にはファスナー式のポケット(W34×H23cm)と、本体をスーツケースのハンドルに差し込んで運ぶための2本のバンドを備えています。 ショルダーストラップは両サイドのバックルで長さの調節が可能で、ストラップには 肩当て用のパーツが縫い付けられています。 底面部分には5点の底鋲を配し、床に直接置いた際にも安定し易く、また本体に汚れが付きにくい構造になっています。
今回ブラッシュアップされたのはフラップ部分の仕様です。新仕様ではフラップ側面がフリルのようになっており、フラップを閉じたときにこの部分が内側に畳まれることでマチがフラップの下に隠れ、雨などが内部に侵入しないような仕組みになりました。
またこれまでのマエストロは内装の生地にピッグシルキーという豚革を使用しておりましたが、今回入荷分から生地素材(リモンタ社製ナイロン)を使用しています。 ピッグシルキーは優れた高級感を演出してくれますが、内装全てに張り込むことで重量が嵩んでしまうという難点もありました。 特にマエストロのような大型のアイテムは内装の面積が広く、今回の仕様変更によって大幅な軽量化に成功しています。
如何でしたでしょうか。 数年ぶりに製作されたオーバーナイターブリーフバッグ・マエストロのご紹介でした。
興味をお持ち頂けましたら是非ご覧下さいませ。