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ユーティリティポーチ・NORMA(ノーマ)についてのお話

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 WILDSWANS第二の製作拠点・東京アトリエにて、ユーティリティポーチ・NORMA(ノーマ)が誕生しました。

 

ユーティリティとは「実用性」、「役に立つ」といった意味を持つ言葉で、新たに誕生したNORMA(ノーマ)はとにかくシンプルで無駄がないことにこだわり、それでいて上質な皮革の高級感を生かしたハイグレードなオリジナルポーチとして製作されました。

 

WILDSWANSのポーチというとFLAT(フラット)と呼ばれる3サイズ展開のポーチが主でしたが、今回発売するNORMAは2サイズ、FLATのS・Mサイズに近しい大きさです。両者ともサイズ、構造、薄さといった各要素は共通しており、機能的な差がつきにくいように思えますが、細部には差別化を図るたしかな工夫が施されています。WATCH CASEEXTRAシリーズを製作した東京アトリエならではのユニークな着眼点が生み出す、WILDSWANSニューコレクションです。

 

〇ユーティリティポーチ・THEA / NORMA(ノーマ) (S)・・・22,000円(税込)

サイズ:約H90×W117×D15mm ※ハトメパーツを除く

重量:約60g

 

〇ユーティリティポーチ・THEA / NORMA(ノーマ) (M)・・・27,500円(税込)

サイズ:約H105×W176×D20mm ※ハトメパーツを除く

重量:約90g

カラー:ブラック

※こちらの製品は定番品のため、完売後は入荷案内を承ります。

 

定番品のメイン素材には、フランスのアーナル社が製造するテアを使用しています。しなやかでしっとりとした手触りの良い質感である一方、馬の鞍の座面に使用されるほどの耐久性と摩擦への強さを持ち、今年の6月には靴職人の福田洋平氏とのコラボレーション企画として開発したトートバッグ・Barrel Tote(バレルトート)のメイン素材にも採用されました。表面に浮かぶ自然なシボ(凹凸)には個体差が顕著にあらわれ、ひとつひとつ異なる表情をお楽しみいただけます。またシボがあることで、傷が付きにくく目立ちにくい性質も備えています。

 

〇ユーティリティポーチ・2024 SHRUNKEN CALF / NORMA(ノーマ) (S)・・・22,000円(税込)

サイズ:約H90×W117×D15mm ※ハトメパーツを除く

重量:約58g

 

〇ユーティリティポーチ・2024 SHRUNKEN CALF / NORMA(ノーマ) (M)・・・27,500円(税込)

サイズ:約H105×W176×D20mm ※ハトメパーツを除く

重量:約88g

カラー:ブラック、ネイビー、ブルー、ダークグリーン

※こちらの製品はスポット生産品のため、入荷案内の対象外アイテムとなります。

 

定番仕様の他に、シュランケンカーフを使用した特別バージョンも製作いたしました。ドイツのぺリンガー社が手掛けるシュランケンカーフは軽量で柔軟性に富み、ぷっくりとした不規則なシボ模様が特徴です。傷や水への耐性にも優れ、美しさと実用性が両立した上質なカーフレザーとして人気を博しています。カラーは上品なトーンに抑えられた4色を展開し、特に今回初めて登場するブルーとダークグリーンは注目のニューカラーです。

 

いずれの皮革も、繊細なお手入れは必要ありません。基本的にはそのままお使いいただくか、乾拭きやブラッシングといったお手入れで十分です。ちなみに上の画像ではスタッフが1年ほど使用したテアのエイジングサンプルを掲載しており、革表面にやわらかな光沢がしっかりとあらわれているのが分かります。優れた耐性に加えてお手入れの手軽さも備えた皮革を採用することで、ポーチとしての使用感がますます高まっています。

 

内装にはイタリア製のキッド(仔ヤギ)スエードを使用しています。似た形のFLATの内装にはオリジナルコットンを使用していましたが、NORMAは両面に皮革を使用したフルレザーのポーチとなります。毛足のそろった滑らかな手触りが心地よく、中身を優しく包みこみます。

 

ファスナーは財布類にも使用しているYKK社のエクセラです。WILDSWANS製品ではお馴染みのもので、丈夫な上に滑らかな引き心地でお使いいただけます。

 

側面にはハトメパーツが付き、携帯性も優れています。WILDSWANS製品ではROUND CARABINER KEY RINGをはじめ、CARABINER KEY RING (S)(M)、またWALLET CHAINも取り付けることが可能です。

 

ハトメパーツの素材はメイン素材によって異なります。テアのNORMAはフルグレインブライドルレザー、シュランケンカーフのNORMAの場合はサドルプルアップで製作しています。

 

ここまで、NORMAの基本的な構造について簡単にご説明してまいりました。ところで、一見するとごく一般的なポーチに見えるNORMAですが、いつものWILDSWANS製品にはあるはずのものが無いことにお気付きでしょうか。

 

実は、NORMAの外観は皮革に縫い目が現れないように縫製されています。これは巾着などにも採用される「内縫い」と呼ばれる縫製で、これによって皮革の表情が全面的に味わえる仕様になっています。革表面を彩る均整なステッチも魅力的ですが、今回はあえてそれを抑え、シンプルな外観を引き立てることに注力しています。

 

そしてこのふっくらとした見た目にも秘密があります。貼り合わせた皮革を癖づけることで革パーツがゆるやかなカーブを描き、底面側の空間に余裕ができます。本体の厚みはほぼ平面的で、底面の膨らみは僅かなものですが、この少しの差が収納力と使用感を大きく左右します。

 

革パーツを癖づけるにあたって、裁断の厚みにも細心の注意を払っています。生産時には皮革の厚みを薄くするための「漉き(すき)」と呼ばれる作業が発生しますが、同じパーツでも厚みに部分的な差をつけることで、なだらかなカーブになるように調整しているのです。

 

小さく、シンプルな一室構造のポーチですので、製作において工夫を施す場面も限られます。とにかく使いやすく、なおかつ高級感を保つことも重要なミッションだったため、これまで以上にささやかで精緻な仕掛けが必要となりました。製品の使用感と構造の両方の角度から切り込んだ、WILDSWANS渾身のユーティリティポーチです。

 

貴重品入れとして。

 

二つ折りの紙幣も収まりますので、ちょっとした現金の持ち運びにも。プラスチックカードだけであれば20枚ほど収納できます。

 

一回り大きいLサイズは、日用品がたっぷりと入る頼もしい収納力です。

 

いかがでしたでしょうか。ご紹介したユーティリティポーチ・NORMA(ノーマ)は、現在WILDSWANSの直営店であるWILDSWANS support&galleryとWILDSWANS Online Shopにて販売中です。 実店舗のWILDSWANS support&galleryでは実物をご覧いただけますので、お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りくださいませ。

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