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【#0053】MINERVA(ミネルバ)について 3

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※こちらは2009年4月に更新されたアーカイブ記事です。
記事内に掲載されているアイテム、及び発売予告などの記述に関しましては過去の記事となりますので現在はお取扱いを行っていなかったり、また既に完売となっているものもございますこと、予めご了承下さいませ。

 

イタリアの革、「ミネルバ」についてその3は、タンナーの哲学についてです。

 

上の写真はミネルバ・ボックスを使用したFlathority by Le Bonheurのフラボナ・トートです。ミネルバ・ボックスは揉み加工を施してありますので、コシはあっても柔らかいのが特徴で革の部位により繊維密度が異なる為、シボの出方が均一ではありません。

 

型押し加工では表現出来ないこの味こそが、大変魅力的な要素です。なにしろ同じものが2つとありません。これがどんどん使う人に染まっていき、愛着の湧く風合いに変わっていきます。ミネルバに限らずバダラッシー・カルロ社は、植物性のタンニン・牛脚油などに代表されるように、天然成分を用い、公害の少ない、土に還るエコロジカルな革を生産しています。

 

実は今年の2月に、サライ商事株式会社の浅田常務より、バダラッシー・カルロ社のシモーネさんが来日するという連絡をいただき、取材させていただきました。(サライ商事株式会社の石綿社長、浅田常務、通訳の岡さん、お忙しいところお時間を取っていただき、ありがとうございました。サライ商事株式会社は、女性の方でも安心な革屋さんです。CM)

 

現在の消費社会の中で、長いこと使い続け、愛着が湧くもの・愛着が持てるものを開発するのが自分達の使命だと考えていると、シモーネさんはおっしゃっていました。それをやるには数ある革製造業者とは間逆の方向性をとるので、コストも時間もかかってしまうが、それでもやる、と。

 

 

また、大手メゾンからのオファーであっても、自分達の理念が伝わらなければ、受けないと言っていたのが印象的でした。(逆に、自分達の哲学を理解してもらえる時がとても嬉しいとも、おっしゃっていました。)

 

↑シモーネさん(日本食とマジンガーZが好き)

 

長く使えて愛着が湧くような革を作っているバダラッシー・カルロ社。自分達もその意味を汲み取った物作りをしていきたいと考えています。そういう意味で、ミネルバは本当に傑作と呼べる革だと思います。ご興味のある方は、是非見て、触って、確かめて下さい。

 

 

それでは。

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