すっきりとした見た目が特徴のミニ財布をご紹介します。
【目次】
・Walkersシリーズについて
・サドルプルアップについて
・kf-003の概要~外装と内装について~
・他のミニ財布との比較
・kf-003まとめ
・Walkersシリーズについて
kf‐003はWILDSWANSとドメスティックレザーブランド・CORBO.のチーフデザイナーである古瀬聡氏とのコラボレーションシリーズ「Walkersシリーズ」の1アイテムとして10年以上にわたって展開しています。Walkersシリーズは使いやすさを追求する古瀬氏ならではのデザインをベースに茨城のアトリエでWILDSWANSの職人たちが1点1点時間をかけて製作をしています。また、Walkersシリーズでは通常WILDSWANSには見られないようなデザインや仕様を備えたアイテムを展開しています。今回ご紹介するkf‐003もその一つですが、Walkersシリーズが誕生した往時の姿であるサドルプルアップバージョンでの復活となりますので是非最後までご覧ください。
・サドルプルアップについて
WILDSWANSでは一番ポピュラーに皮革であるサドルプルアップは、ベルギーのマシュア社が生産する牛革です。一時期は生産が著しく不安定となり、WILDSWANSでも数年にわたって定番ラインナップから外さざるを得ない状況が続きましたが、2年程前から少しづつ供給が安定しはじめ再び定番ラインナップに復活を遂げました。このサドルプルアップは元々馬具などに用いられる皮革であることから、その耐久性は折り紙付きです。また、皮革業界では圧倒的にマイノリティとなる植物由来のタンニン鞣し革であることから、生産量は限定されますが独特な艶の出現を伴う美しいエイジングが魅力の皮革でもあります。上の画像のエイジングサンプルは約5年使用した中型三つ折り財布のサドルプルアップBYRNE(バーン)/ブラックと約3年使用した小型三つ折り財布のENO(イーノ)/チョコです。
〇SADDLE PULL UP / kf‐003・・・42,900円(税込)
COLOR:BLACK、CHOCOLATE、NATURAL
・kf-003の概要~外装と内装について~
見た目としてはCASAやPALM-V2といったWILDSWANSのミニ財布のと同じような形状ですが、kf-003には背面にポケットが付きません。このポケットがない分だけ見た目と上辺(108mm)から下辺(103mm)にかけて絞りがかかったデザインにより、ほかのミニ財布以上にスタイリッシュなボディに仕上げていることがkf‐003の大きな特徴です。また、中央が緩やかに湾曲した形状のフラップは、指に掛かりやすくメインフラップの開閉もスムーズです。こうしたデザイン性とさりげない使用感の向上は古瀬氏ならではのエッセンスによるところが大きく影響しています。メインフラップの内側にはゴールドカラーのホックが取り付けられています。通常WILDSWANS製品で使用されているホックはホックの頭頂部がドーム型に盛り上がっていますが、kf-003で使用するホックはドーム型ではなく頭頂部がフラットな形状のホックを使用しています。こちらも古瀬氏のこだわりによるもので、他のWILDSWANSとは異なりフラップの表面にアタリが出にくくなります。
CASAやPALM-V2と同じく、内装の下半分はコインケースが占めます。kf-003ではCASAと同じようにコインケースにもホック付きの専用フラップが付属されます。コインケースの上半分を覆うような大きなフラップも指に掛かりやすく開閉がスムーズです。コインケース内部には革の仕切りが付くことから、仕切りの奥に2枚程度のカード、仕切りの手前に硬貨を収納します。また、コインケースの背面にもカードポケットを設けています。少しタイトなスペースですが、こちらにもカードが1枚程度収納できます。コインケースの上部にはロゴは、Walkersシリーズ専用のロゴが刻印されています。構造上、こちらのパーツの内側にスペースがありますが、こちらは収納部ではないためカードなどは収納しないようご注意ください。札室は本体のサイドに設けています。コンパクトな形状のkf-003ですが、日本紙幣であればすべて問題なく出し入れができるサイズを確保していることに加えて、札室内部も総革で仕上げていることから操作がとてもスムーズです。
・他のミニ財布との比較
続いて他の2つのミニ財布と比べてみましょう。上の画像の左からkf-003、CASA、PALM-V2の順番で並べています。先ほど触れたように外観の表側については3型とも同じような形状ですが、背面に目を向けるとkf-003だけポケットが付かない仕様です。また、サイズ感としては3型に大きな差はありませんが、kf-003はコインケースのマチが小さい分だけ厚みが抑えられています。重量に関してはフラップが付かない分だけPALM-V2が一番軽量です。
【サイズと重量】
※こちらはサドルプルアップで計測していますが、個体差により数値が異なる場合があります。
kf-003・・・H88×W108×D30mm 114g
PALM-V2・・・H86×W100×D33mm 104g
CASA・・・H88×W105×D33mm 114g
先ほど同様、上の画像では左からkf-003、CASA、PALM-V2の順番で並べています。内装については3型ともコインケースの位置は同じですが、PALM-V2のみコインケースに専用のフラップが付属しません。またロゴの位置もkf-003とCASAが同じ上部であるのに対し、PALM-V2は内装の下部に刻印されています。収納量については大きいものからCASA、PALM-V2、kf-003の順番です。コインと紙幣の収納量に差はありませんが、カードにおいてはCASAが他の2型よりも多く収納することができます。他のミニ財布より容量が小さいkf-003ですが、現金を使用するシーンが少ない現代においてはむしろkf-003こそがちょうど良い収納量であると捉えるお客様も増えてきました。
【各モデルの目安収納量(各単位は枚数)】
・kf-003まとめ
他のミニ財布よりもやや容量が小さなkf‐003ですが、クレジットカードや電子マネーや各種カードがスマートフォンに集約されていく状況の今、再び注目を集めるモデルとなっています。財布に必要最小限のアイテムを収めるのに適したkf-003は、現在、WILDSWANSの直営店であるWILDSWANS銀座店とWILDSWANS Online Shopで販売中です。スリムでスタイリッシュなミニ財布を是非体感してください。