“モノ”にこだわるWILDSWANSスタッフが愛用するWILDSWANS以外のとっておきの”モノ”についてご紹介します。
大人の定番スニーカーとなって久しいニューバランス。30年前はメイドインUSAやメイドインUKであっても「おじさんが履くスニーカーみたいだね」と揶揄され、一部のスニーカー好きだけが密かに履いているようなイメージでしたが、近年そのイメージはすっかり払拭されました。WILDSWANS銀座店近くの直営店には国内外問わず、たくさんのお客様が詰めかけています。また、2015年から2020にかけてはプレミアリーグ・リヴァプールの公式サプライヤーとしてウェア等の供給を行う一方、MLBでは大谷翔平のスポンサーになるなど、こういった状況は30年前にはまったく考えられなかったことです。バスケットボールシューズ、テニスシューズ、スケートボードシューズ。ストリートを闊歩するシューズは時代を映すアイテム、ひいてはカルチャーにもなりましたが、本来はそれぞれのスポーツに適したシューズであり、日常での歩きやすさを追求するのは難しいのかもしれません。そんな中、矯正靴からスタートしてランニングシューズに絶対的な強みを持つニューバランスが歩きやすいのはもはや周知の事実であり、近年のブームは必然といえるでしょう。今回はWILDSWANSイチのニューバランス好きスタッフが所有する2つのモデルをご紹介します。
〇NEW BALANCE MR993 TB MADE IN USA BLACK
舗装路用のランニングシューズとして1982年に発売され、その卓越した機能性と完成度の高さで絶大なる人気を博した「990」シリーズ。発売当時の広告では「1000点満点中の990点をクリアした」と打ち出し話題を呼びました。そんな990の後継モデルであり、99Xシリーズとして2008年に登場した名作が「993」。往年のシルエットやアッパーデザインを踏襲しつつ当時の最新テクノロジー”ABZORB DTS”をミッドソールに採用し、クッション性・安定性に優れたハイパフォーマンスモデル。今作は、アッパーからソールに至るまでオールブラックで統一され、夜間の視認性にも優れたリフレクターパーツを設置、ありそうでなかったミニマルなデザインに仕上げています。2008年から2012年までの限られた期間で販売された後、一度廃盤となりましたが、近年再び限定販売され人気が高まっているモデルでもあります。ただし、こちらのカラーであるTB(トリプルブラック)は日本国内での正規販売はなく、海外から取り寄せています。オールブラックによる使い勝手の良さがお気に入りのポイントです。
〇NEW BALANCE M990TE2 “Black True Camo” MADE IN USA
NY発の気鋭ブランド、”AIMÉ LEON DORE(エメ・レオン・ドレ)”の創設者である”TEDDY SANTIS(テディ・サンティス)”の手掛けた1足。メイドインUSAの限定モデルは、1998年に登場した「990V2」の復刻モデルです。990の2代目に当たるモデルですが、80年代あたりのボッテリ感は鳴りを潜め、すっきりとしたフォルムに移行し始めたニューバランスの先駆けです。このスタイリッシュなボディにメッシュとピッグスキンスエードの絶妙な切り替え、そして都会的なカラーリングが何とも印象的です。こうしたファッションシーンへの積極的なアプローチも近年ニューバランスが躍進した要因の一つと言えそうです。また、当時の最新テクノロジーである衝撃吸収素材・ABZORB(アブゾーブ)を初めてビジブル化したミッドソールを搭載し、優れた衝撃吸収性と反発性を実現したモデルですが、少し穿った見方をすればナイキに影響されているように思えなくもないデザインです。
いかがでしょうか。今後も不定期に“モノ”が大好きなWILDSWANSのスタッフが使用する“モノ”をご紹介していきたいと思います。ちなみ上の画像でスタッフが手にしているのは新型ミニウォレットのSTELLA(サンプル)です。9月上旬までに承った受注生産品については、ただいまアトリエの職人たちが1点1点コツコツ製作しています。仕上がりまで今しばらくお待ちください。