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CHAMONTのフレンチサドルシリーズについてのお話

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シャモン社(Tanneries de Chamont)はフランス南西部のドルドーニュ県内のコミューンの1つ、サン・パルドゥ・ラ・リヴィエールにある、1903年に創設されたタンナーです。

100年超の歴史の中で植物タンニン鞣しの皮革のみを製造し続け現在に至ります。

シャモンの創業当初フランスには60を超える革鞣し工場がありましたが、現在では20ほどに数を減らしており、その中でも植物由来のタンニン鞣しのみを用いて皮革を製造するタンナーは国内にもほとんど残っておらず、ドルドーニュ県内にはこのシャモン1社となっているそうです。

 

こちらがシャモン社のフレンチサドルです。 

しっかりとしたハリ感、表面はややマットな表情でフランスらしい上品なイメージを持った皮革で、フランスのサドルレザーのため「フレンチサドル」と呼ばれています。

シャモンの製造する皮革は主に馬の鞍に使用するための革、所謂サドルレザーになります。 「サドル」を冠する皮革は数多くあれどフレンチサドルは言わば生粋のサドルレザーであり、実際に製造された皮革の85%が馬の鞍に使用され、残りが鞍以外の馬具、又は革小物に使用されています。

顧客にはオリンピックの金メダリストに装備を提供するフランスの馬具メーカーやフランス最古のメゾンなどが名を連ねており、特に馬具業界からは絶大な信頼を得ているタンナーです。

用途が馬具中心のために革小物の素材として出回ることは滅多にない皮革ですが、馬具に使用されることを前提として製造されている素材だけあって優れた耐久性を備えた皮革になります。

 

※Chamont社から提供頂いたタンナー内の画像です。

この皮革には良質な成牛のバット(腰回り)部分が用いられます。 国内では理想の状態の皮革の入手が困難であることから、シャモンが使用する原皮の殆どはバイエルンやスカンジナビア諸国から仕入れています。

体長2.5mを超えるような大型の成牛には有刺鉄線による引っかき傷、仲間との小競り合いなどによる傷も多く選別も一苦労ですが、畜産業者や食肉処理場と協力の上で質の良い原皮が確保されます。

 

※Chamont社から提供頂いたタンナー内の画像です。

この原皮を用いてミモザ、チェスナット、ケブラッチョという3種の樹木から抽出したタンニンをブレンドし、木製のドラムに入れて鞣す「ドラム鞣し」によって皮革が鞣されます。

 

※Chamont社から提供頂いたタンナー内の画像です。

鞣した皮革は特殊な機械で平らに整えられ、加脂や染色を経てフレンチサドルへと仕上げられます。

 

フレンチサドルは馬具に使用される皮革だけあって曲げ伸ばしにも強く、タンニン鞣しの皮革でありながら水気などによる影響も比較的少ない素材です。

頑丈で耐久性の高い皮革ですが、皮革の特徴として表面のスレ跡や折り曲げ部分の変化についてご案内をさせて頂きます。

 

革の特性として、表面には皮革の製造工程や保管時・輸送時の摩擦によって生じたスレ跡が無数に入ります。僅かな摩擦などでもこのスレ跡が生じますが、皮革自体に入った深い傷とは異なり表層のみでの変化のため、ブラッシングや乾拭き、またはご使用を頂く中で消えて参ります。

 

また、革の折り曲げ部が白っぽく見えることがあります。

 

これに関してはまずこの革の断面をご覧下さい。 画像のサンプルは漉く前の状態のため4mm前後の厚みがありますが、はっきりと色の付いた皮革の表面と比べて革の中心は白や薄茶といった明るめの色になっています。

フレンチサドルは皮革の表面のみを染色した「丘染め」で染色されていることで、先ほどのように折り曲げ部では染色された部分が引き延ばされ、革の地の色が透けて見える状態になります。 革の中心まで染色している「芯通し」の皮革と比べて地の色は目立ちやすく、更に明るいカラーの皮革ではより顕著になりますが、革がひび割れたりしているような状態ではありません。

 

フレンチサドルは経年変化もしっかりとお愉しみ頂ける素材です。 はじめはややマットな質感ですが段々と光沢が増し、まるでギン面(革の表面)の密度が高まったかのような透明感のある光沢に覆われて参ります。

今回のカラーバリエーションと合わせてそれぞれのカラーの経年変化の様子をご案内させて頂きます。

 

 

まずはこちら、カラー名はNOIR(ノアール)。つまりブラックの色味になります。

 

モデルは異なりますが、左側が未使用の状態のNOIR、右が数か月使用したエイジングサンプルです。

 

マットな表面が光沢を帯びた質感に変わることで、黒の色味もより一層濃く際立って参りました。

 

 

 

続いてMASTER(マスター)という色名、我々のイメージではダークブラウンやチョコといった色味に当たります。

 

こちらも左側の未使用に比べ、右側のエイジングサンプルでは光沢と色味の深まりが見て取れます。

 

メンテナンス方法は主に乾拭きとブラッシングのみ、それでも十分に艶が出て参りました。

 

 

最後はIRISH(アイリッシュ)です。カラー名だけ聞いても想像がつきにくいですが、オレンジ色の要素を持ったバーガンディといったイメージでしょうか。

 

こちらもやはり印象的な変化で、並べると同じ革とは思えないほどです。

鏡のような光沢を帯びることで迫力も数段増しているのが分かります。

 

ご紹介致しましたサンプルはそれぞれ別のスタッフが三者三様の環境で使用しています。

いずれもしっかりと変化していることから、どなたでも経年変化を楽しみやすい素材であることが分かります。

上品さの中に確かな堅牢性、耐久性を備えた皮革、今回はこのフレンチサドルを使用した2種のモデルを製作致しました。

 

 

【FRENCH SADDLE LEATHERシリーズ】

〇多機能コインケース・2024 FRENCH SADDLE / TONGUE(タング)・・・28,050円(税込)

〇ミニ財布・2024 FRENCH SADDLE / CASA(カーサ)・・・47,300円(税込)

カラー:NOIR、MASTER、 IRISH

 

それではモデル毎にご紹介をさせて頂きます。

 

〇多機能コインケース・2024 FRENCH SADDLE / TONGUE(タング)・・・28,050円(税込)

 

カードサイズを一回り大きくした程度のコンパクトなコインケースです。

 

本体の背面にはポケットが付属し、カード類を収納することが出来ます。

 

フラップは左右2点のホックで前身部分に固定され、開くと内装からコインケースが現れます。

 

コインケースは左右マチ式のポケットになっており、手前に大きく開きます。

 

ケースの内部には仕切りパーツが付属しており、仕切りの裏側にカード類や三つ折りの紙幣などを挟むことでコインと分けて収納することが出来ます。

 

作りはシンプルですが、コインケースの他にパスケースやお財布のような使い方も出来る機能性の高いモデルです。

 

 

〇ミニ財布・2024 FRENCH SADDLE / CASA(カーサ)・・・47,300円(税込)

 

素材感の際立つシンプルなデザインながら、操作性と機能性の高い人気のモデルです。

 

フラップの前後の形状の違いによって生じた段差に指が掛かりやすく、開閉が楽に行えます。

 

本体背面のポケットにはカード類の収納が可能です。

 

2点のホックで留められたフラップを開くと内装が現れます。

 

内装からもフラップが出てきますが、こちらはコインケースのフラップになります。

 

コインケースは左右にマチが設けられ、収納力も高く出し入れがし易くなっています。

内部は仕切りなどのないプレーンな一室構造ですが、CASAはこのコインケースが特殊な構造になっています。

 

コインケースのフラップの裏側はカードを束ねて差し込む形のカードケースになっています。

 

このコインケースとカードケースはフラップを境にスペースを共有しているため、フラップを可動させることで両者の収納量が変化致します。

※フラップを前後に可動させる際、フラップを開いて操作を行って下さい。 フラップを閉じたまま開閉を繰り返すとマチパーツのコシが無くなり、マチが広がったまま元に戻らなくなってしまう恐れがございます。

 

カードケースはフラップの位置によってカード一枚分の隙間から好みの広さに開くことが出来ますが、カードは7枚程度が快適にご使用頂ける最大の容量になります。

 

外装のフラップの裏側です。ロゴが刻印されたパーツの裏には隙間がありますが、こちらは収納ではなく、無理に開こうとした場合には破損の恐れもございます。 ご注意下さいませ。

 

本体の側面には札室が設けられています。 仕切りの無い一室構造で、ミニ財布ながらスペースもしっかりと確保されているために紙幣はスムーズに収納出来ます。

内装にも隅々まで裏張りが施されており、高級感と統一感のある雰囲気に仕上げられています。

 

コンパクトなミニ財布ですが特殊な構造によって収納力は高く、非常に実用的なモデルになります。

 

如何でしたでしょうか。

 

堅牢で耐久性の高いフランス・CHAMONTのサドルレザー、フレンチサドルを使用した革小物2種をご紹介致しました。 興味をお持ち頂けましたら是非ご覧下さいませ。

 

【WILDSWANS 銀座店での販売方法】

ご紹介した全てのアイテムをWILDSWANS銀座店で6月2日(日)昼12:00から一斉に発売させて頂きます。

当日、販売前にお待ちのお客様がいらっしゃった場合は、当日の11:30から抽選整理券をお渡しさせて頂きます。

こちらは抽選により入店のご連絡(またはお声がけ)をさせて頂く順番を決定する整理券の配布となりますので、入店の順番をお約束するものではございません。そのため、お電話等のご不在により、番号が小さい方よりも大きい方を先に店内にご案内する可能性もございます。

また、当面の間は、店舗に来店頂くお客様を優先させて頂くため、各アイテムの状態等を画像で確認して頂くことや通信販売対応は出来かねます。 発売開始後に通信販売及び取り置き対応を解禁する際は、こちらのインスタグラムでご案内させて頂きます。

 

〈整理券の配布方法〉

・当日の11:30の時点でお待ちの方がいらっしゃった場合は、11:30時点でお待ち頂いた人数分の整理券をご用意させて頂きます。整理券は抽選形式での配布となり、整理券の番号順に入店のご連絡を差し上げます。

※ご連絡を差し上げる順番となりますので、入店の順番をお約束するものではございませ ん。

・整理券の抽選は先着ではないため、11:30より前にお越し頂く必要はございません。抽選による整理券の配布開始後にお越し頂いたお客様については、抽選整理券配布以降の入店の順番が記載された整理券をお渡しいたします。

・整理券の配布場所は、WILDSWANS 銀座店の店舗前です。恐れ入りますが、お待ち頂く際は近隣店舗やこちらをご利用の方に対し、ご迷惑にならないようにビルの敷地内で、ソーシャルディスタンスを保って、お待ち頂くようお願い致します。行列の向きはWILDSWANS銀座店の入り口を先頭にして、歯医者側へ順番にお並びください。

・整理券の配布数は、基本的にお並び頂くお客様分のご用意をさせて頂きます。

・お待ちのお客様がいらっしゃった場合は、原則として3組ごとに店内へ入店して頂きます。整理券の1~3番のお客様は開店の5分前の11:55に直接WILDSWANS銀座店(路面店)までお越しください。 3番目以降のお客様は入店準備が整い次第、整理券の順番にお電話でご案内させて頂きます。恐れ入りますが、ご案内までは店舗周辺にてお待ちください。

・整理券の番号は入店の順番ではなく入店の準備が整った旨をお電話でご連絡させて頂く順番となります。このため、小さい番号の整理券をお持ちのお客様よりも大きな番号の整理券をお持ちのお客様が先に入店される場合もございますので予めご了承ください。

・購入点数についてはお一人様1モデルにつき1点までとさせて頂きます。 (混雑状況によっては、予告なく購入点数の上限を変更させて頂く可能性もございますので予めご了承ください。)

・入店をお待ちのお客様がいらっしゃる場合、見比べの点数をスタッフが制限させて頂く可能性がございます。

 

【WILDSWANS Online Shopでの販売方法】

WILDSWANS Online Shopでは、6月2日(日)昼12:00から一斉に発売させて頂きます。

購入手続きの際、商品をカートに入れただけでは商品を購入(確保)したことにならないため、購入手続きが完了した場合に限り、商品の購入(確保)が成立します。数に限りのある製品の一斉発売となるため、注文確定後におけるお支払い方法の変更、実店舗での受け取りは、お断りさせて頂きます。

※完売後にキャンセルが生じた場合は、予告なく在庫付与させて頂きます。

※WILDSWANS Online Shopでは、直近の限定品及びスポット製品の販売動向から、一斉発売または抽選販売等の販売方法を決定しています。

※発売前後は問い合わせが多く、メールでの対応にお時間を頂く場合やお電話でのお問い合わせに対応できないケースがございます。

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