※こちらは2009年3月に更新されたアーカイブ記事です。
記事内に掲載されているアイテム、及び発売予告などの記述に関しましては過去の記事となりますので現在はお取扱いを行っていなかったり、また既に完売となっているものもございますこと、予めご了承下さいませ。
パターンオーダーでお選びいただけるそれぞれの革の特徴についてです。
パターンオーダーについての続きです。上の写真は表がコードバン・内側がブッテーロでお作りした二つ折りの財布・GROUNDERです。
今回はそれぞれの革について、本当に簡単ではありますが個人的な感想を述べます。(少しでもご参考にしていただければと思います。)
サドルプルアップは非常に硬く堅牢な革ですので、革が馴染むまでに結構時間がかかりますが、長期に渡るご使用に向いていると言えるでしょう。使い込んだ時の風合いは大変迫力があります。
ブッテーロはイタリアならではの発色の良さと、透明感が特徴です。使うほどにツヤが上がっていき、色も多少深くなっていきます。
サドルプルアップと比べてしまうと柔らかいですが、充分なコシがあり、経年変化も楽しめます。色がとても綺麗です。
ミネルバ・リスシオは同じくイタリアの革ですが、渋い色合いと柔らかさが特徴です。エイジングのスピードが早く、ツヤが上がり、色も驚くほど深くなっていきます。経年変化を楽しみたい革好きの方にお薦めです。
コードバンは色々なものが出回っていますが、お店でご用意しているものは素仕上げに近い、アニリン染め(水染め)のものです。自然な風合いと鈍い光沢が大変魅力的な革です。使い込むとツヤが上がっていき、牛革とはまた違った風格が出てきます。
クロコダイルは薄く軽量ですが、非常に丈夫です。高級素材として知られていますが、耐久性があり使い込むとツヤも上がるので、経年変化を楽しむことが出来ます。クロコダイルもまた長期のご使用に向いている革と言えます。
ガルーシャもまた大変強度のある革で、経年変化のスピードはとてもゆっくりしています。エイに元々あった突起上のザラザラを削り取り、白いリン酸カルシウム部分を研磨していますので、キラキラ光るのが特徴です。非常に特異な革と言えます。
上の写真は表がミネルバ・リスシオ、内側も色違いのミネルバ・リスシオでお作りしたものです。