※こちらは2009年6月に更新されたアーカイブ記事です。
記事内に掲載されているアイテム、及び発売予告などの記述に関しましては過去の記事となりますので現在はお取扱いを行っていなかったり、また既に完売となっているものもございますこと、予めご了承下さいませ。
BEL-AIR (L)に使われている、素材についてのご説明です。
BEL-AIRに付いての続きです。横長の大きなサイズ故、開口部分も大きいですから上着やストール、膝掛けなどを気軽に出し入れできますし、色んな物をポンポン放り込めるところがこの鞄の魅力です。 少し気が早いですが、お盆の帰省シーズンなどにはピッタリなのではないでしょうか。
シンプルな鞄なので、DAPPER同様にデニムは勿論チノパンやジャケットなどにもスンナリ溶け込み、服装を選ばずに上品にまとまります。
使用している革はドイツの名タンナー、ペリンガー社のシュリンクカーフを使用しています。(シュランケンカーフ、ドイツシュリンクとも呼ばれています。)
以前も書きましたが、何よりもシュリンクカーフの良いところは丈夫で耐久性に優れたところです。傷や摩擦に強いので、ラフに使えるトートバッグなどにはピッタリだと思います。
シュリンクカーフは柔らかいのですが、大変コシがあり弾力性に富んでいますので、肩掛けした時などは本体がフワっと自然に人の体に馴染みます。また、鞄の底部分にはとても柔らかい芯材を入れていますので、脇腹を圧迫して痛いということもありません。
鞄を肩掛けすると、この革独特の弾力とコシが、かえって気持ち良いくらいです。ボワンと体を包まれるような感覚です。
そしてこの鞄のワンポイントとして使用しているのが、両サイドのマチ部分にキラリと光るガルーシャ(エイ革)です。ガルーシャのラインが快活で爽やかなイメージを与えるので、野暮ったくならずに全体の印象を引き締め、洗練された佇まいにしてくれます。このアクセントが、これ見よがしでは無い、さり気ない大人のお洒落として効いています。
ガルーシャは鞄の正面からは見えないので、ふとした時にキラッと光り「今の何だろう?」と思われるかも知れませんね。柔和なシュリンクカーフと硬質なガルーシャの対比は意外な程良く合いますので、控えめながら上品なワンポイントになっています。