これまでのWILDSWANSではなかった贅沢なクロコダイル製品の受注会を開催します。
上の画像は今回の受注会のサンプルです。一見するとこれまでに展開してきたクロコダイル製品のように見えますが、その違いにお気付きでしょうか。WILDSWANSのクロコダイルシリーズは、一枚の皮革を無駄なく裁断する方式を採用しています。元々高価なクロコダイルですが、WILDSWANSではこのような裁断方式を採用することで、できる限りお客様がお求めやすい価格にて製品を提供しています。一方で、多くのお客様よりクロコダイルの斑柄についての問い合わせを頂戴するケースがあります。
ご存知の通りWILDSWANSが製作に用いるクロコダイルは、天然のクロコダイルです。当然のことながら一つ一つ、斑柄などに個体差があり、同じ個体は存在しません。斑柄の問い合わせの内、どの部位で裁断されているかという案件は問い合わせ全体の多くを占めます。個性的かつ高価なクロコダイルだからこそ、斑柄や部位にこだわりを持つことは不思議なことではありません。
現在、WILDSWANSが定番のクロコダイルに使用するのは、ナイルクロコです。大きさそのものに個体差はありますが、見た目にはどれも大きなものばかりです。先ほどもご案内したように、WILDSWANSでは皮革を無駄なく裁断する方式を採用しています。このため、WAVEなどの大型アイテムの一部は、センター取りの裁断となっている個体がありますが、これらのアイテムを除くと、特に小型、中型のアイテムでは基本的にセンター取りをしていません。
※WAVEなどの大型のアイテムであっても、すべての個体がセンター取りというわけではありませんので予めご了承ください。
ここでWILDSWANSが定義するセンター取りについて、ご説明します。WILDSWANSにおけるセンター取りとは、上の画像のように皮革のちょうど中央のライン(青枠)にあたる部分を中心として、外枠(黄色の枠)の中から裁断を行います。天然のクロコダイルなので、たとえセンター取りであったとしても必ずしも左右の斑柄の大きさ、かたちが同じというわけではありませんがセンター取りでない個体と比べて左右の斑柄の形状が近い個体になる傾向があります。このため、一般的にセンター取りはとても贅沢な裁断方法となることから、大手メゾンなどではセンター取りでない個体に比べて、その価格自体が高価になることもしばしば見られます。
上の画像は以前販売したクロコPALM-V3ですが、こちらはセンター取りではない通常の裁断を行った個体です。先ほどもご案内したように、WILDSWANSでは中型、小型のアイテムにおいてはセンター取りを採用していません。その理由は、WILDSWANSの基本的な裁断方式が一枚の革から無駄なく裁断することが理由となり、当然価格においてもこの裁断方式が影響しています。一方でお客様からは中型、小型アイテムにおいてもセンター取りを希望されるケースも少なくありません。そこで、今回の受注会ではこのようなお客様のご要望からWILDSWANSを代表する小型、中型アイテムにおいて、センター取りのクロコダイルを外装(および一部内装パーツ)に用いたアイテムの受注会を期間限定で開催します。早速、ラインアップと受注会の概要をご紹介しましょう。
【クロコダイルセンター取り受注会ラインアップ】
〇多機能コインケース・2023CROCODILE / TONGUE(タング)・・・110,000円(税込)
〇ミニ財布・2023CROCODILE / CASA(カーサ)・・・132,000円(税込)
〇小型三つ折り財布・2023CROCODILE / ENO(イーノ)・・・217,800円(税込)
COLOR:BLACK
【クロコダイルセンター取り受注会の概要】
・受注期間・・・2023年12月9日~2023年12月28日
・受注店舗・・・WILDSWANS support&gallery、WILDSWANS Online Shop
・納期・・・2024年4月頃
【クロコダイルセンター取り受注会の注意点】
① ラインアップ3アイテム以外のご注文はできません。
② 天然のクロコダイルを使用しているため、皮革表面に傷、シミ、ムラなどがございます。
③ センターラインの斑柄のライン(溝)は常に直線を描いているわけではありませんので、必ずしも製品の中央に位置しない場合があります。
④ ご希望を含め、斑柄のかたちや大きさのご指定はできません。
⑤ 規定の仕様外のカスタム、ご注文には対応していません。
⑥ 受注生産のため、原則受注完了後のキャンセル変更はできません。
⑦ 各アイテムともに受注数に上限がありますので、上限に達し次第受注終了となります。
⑧ 今回の受注会のセンター取りは、アゴとテールを除く腹部のセンターラインより裁断します。(ただし、皮革のど真ん中ではありません。)
⑨ TOGUE、CASAのモデルは、背面ポケット、こちらに加えTONGUEは前身、CASA、ENOは内装のバネホックパーツも腹部のセンター取りとなります。ただし、これらのパーツについては表板と異なる個体の皮革から裁断する可能性があります。(製作の兼ね合いにより、1枚の革から全てのパーツを裁断することについては、お約束ができません。)
⑩ いずれのセンター取りのパーツも裁断する方向は、センターラインの縦方向で裁断します。(センターラインの向きにおける上下の指定はできません。)
⑪ TONGUEの両マチパーツは、センター取りのパーツは使用しません。
繰り返しとなりますが本来WILDSWANSでは今回のようなサイズのアイテムにおいて、このような裁断はしていないため、非常に贅沢なクロコ使いと言えるでしょう。このような贅沢な裁断方式を採用することから、価格も通常のクロコアイテムに比べると高額になりますが、WILDSWANSでは初の試みとなりますので是非最後までご覧ください。 それぞれのアイテムのご説明の前に、3つのアイテムの基本的な仕様からご紹介します。
外装などに用いるクロコダイルはナイルクロコのブラックです。
糸色はブラック。潔さすら感じさせる外装と糸色のコンビネーションです。
ホックはゴールドカラーの金具を使用しています。ラグジュアリーなイメージが加わります。
ブランドロゴは素押しで刻印されます。また、内装のメイン素材はサドルプルアップです。(パーツの一部には型押しの牛革も使用しています。)
〇多機能コインケース・CROCODILE / TONGUE(タング)・・・110,000円(税込)
COLOR:BLACK
本シリーズで一番小さなサイズのアイテムであるTONGUEは、センター取りになることでただならぬ存在感を醸し出します。背面ポケットに至るまでセンター取りのパーツを採用しています。
フラップを開いて前身部分が現れます。もちろんこちらにもセンター取りのパーツを採用しています。定番のクロコダイルシリーズでは前身部分は同系色の牛革になりますので、この部分においても特別仕様となります。フラップ裏を縁取るパーツの部分はサドルプルアップのブラックを使用しています。また、フラップ裏には型押し牛革のブラックを組み合わせています。
そして、両マチにもクロコダイルです。小さなパーツのためこちらについてはセンター取りパーツではありませんが、全方位からクロコダイルが堪能できる仕様です。また、マチ裏には裏貼りが施されています。
WILDSWANSのロゴは、ベロパーツ(革の仕切り)に刻印されています。こちらは、フラップ裏を縁取るパーツと繋がるパーツのためサドルプルアップのブラックです。なお、ベロパーツ裏のみサドルプルアップのトコ面(革の裏面)となります。
最も贅沢な裁断で登場する特別なクロコTONGUEです。
〇ミニ財布・CROCODILE / CASA(カーサ)・・・132,000円(税込)
COLOR:BLACK
CASAはTONGUEよりも一回り大きなアイテムなので、センター取りとなったクロコダイルの迫力もそれなりに大きくなります。TONGUEと同様にCASAの背面ポケットもセンター取りのクロコダイルを使用しています。
そして、フラップを開くとフラップ裏の先端もまたセンター取りのクロコダイルとなっています。小さなパーツですが、外装のイメージの余韻を内装においても続けて堪能することができます。 その他の内装部分はサドルプルアップのブラックをメインに、コインケースのマチ裏や札室内など規定の箇所に型押しの牛革/ブラックを組み合わせています。WILDSWANSのロゴはフラップの背面に刻印しています。
ミニ財布においても圧倒的な存在感を誇る特別なクロコダイルのCASAでした。
〇小型三つ折り財布・CROCODILE / ENO(イーノ)・・・217,800円(税込)
COLOR:BLACK
シリーズ最後に登場するのはENOです。TONGUEやCASAのように背面ポケットがない分だけ、一枚革かつセンター取りのクロコダイルのインパクトはとても印象的です。
そして、CASAと同様にメインフラップの裏の先端がセンター取りのクロコダイルです。内装においてもクロコダイルとサドルプルアップ、2つの異なるレザーをお楽しみください。
内装のメイン素材はサドルプルアップのブラックです。コインケース内の一部や札室内は型押しの牛革/ブラックとなります。
迫力満天のセンター取りクロコダイルを使用したENOが本シリーズを締めくくります。愛嬌のあるふっくらとしたボディに、いつも以上の力強さを感じます。
いかがでしょうか。お客様の声から生まれたクロコダイルのセンター取り受注会。期間限定であることに加え、各モデルの受注数にも上限がありますのでお早めにご検討ください。