最高級クロコを用いて製作したWILDSWANSの時計ベルトをご紹介させて頂きます。
〇時計ベルト・2023NUBUCK POROSUS / WATCH STRAP(ウォッチストラップ)・・33,000円(税込)
カラー:画像上からBLACK、NAVY
サイズ:20-18、19-16、18-16
ベルト長(金具除く):親側(12時側)=72mm、剣先側(6時側)=115mm
※WATCH STRAPは時計本体にベルトを固定する金具(ラグ)が付属し、且つベルトのバネ棒がストレートの腕時計に対応しています。
※時計ベルトの交換作業に関しましてはオンラインショップ、実店舗共に行っておりませんので、WATCH STRAPをご購入頂いた後にご自分で取り付け・取り外しを行なって頂く必要がございます。なお、着脱には専用工具(バネ棒外し)が必要になります。
ポロサスとは、イリエワニの学術名“Crocodylus porosus”に由来した通称です。クロコダイルには複数の種類が存在しますが、この中でナイルクロコと並び最大級の大きさを誇り、また最も高価なクロコダイルこそがイリエワニ(ポロサス)です。なぜ他のクロコダイルに比べてポロサスが重宝されるのか。その理由の一つが美しく並んだ斑模様です。ちょうどお腹の中央に竹斑から両サイドにかけて少しずつ丸斑が現れます。この並び自体は、WILDSWANSが定番のクロコシリーズで使用しているナイルクロコも同様ですが、他のクロコダイルに比べて全体的に小振りで整った美しい斑模様から「スモールクロコ」とも呼ばれています。また、ポロサスはヨーロッパの超一流メゾンでも製作に用いられることから、クロコダイルの中でもとりわけ人気が高い皮革となっています。
今回製作したWATCH STRAPでは、皮革の表面に(ギン面)をヤスリなどで起毛させるヌバック加工を施したヌバックポロサスを使用しています。控えめな大きさの斑柄が特徴のポロサスにあえてヌバック加工を施すことで、マットでありながらも上品な“独特の美しさ”が備わります。しかもヌバックポロサスは使用する過程で摩擦が加わると、透明感のある艶が現れます。少なくともエイジングを楽しむという点においては、通常のポロサスよりもヌバックポロサスに軍配が上がります。なお、代表的な起毛革としてはヌバックとスエードがありますが、革の表面に起毛加工を施すヌバックに対して、スエードは革の裏面を起毛させます。メンテナンスとしては定期的なブラッシングがおすすめです。次に今回の2023NUBUCK POROSUS / WATCH STRAPで展開する2色のカラーバリエーションとそれぞれのエイジングを確認してみましょう。
ブラック。意図的に摩擦をかけた右側に鋭い光沢が宿りました。ザラっとした手触りもスベスベの質感に変化しています。触感も含めてエイジングをお楽しみ頂ける何とも興味深い皮革です。
ネイビー。こちらも右側半分に摩擦をかけることで、艶が現れています。さらに色味が1トーン濃く変化しています。続いて、STRAP WATCHの仕様についてご説明します。
WILDSWANSのWATCH STRAPはバックル(尾錠)が付いた親側と帯に調整穴のある剣先側の2本がセットになっています。
2本とも時計本体を接続する穴の開いた頭部分から、なだらかなボリュームが出るように革と革の間に心材を挟むことで、立体的な美しいフォルムが生まれます。ステッチについては、WILDSWANSのウォレットなどと同様に熟練の職人足踏みミシンで一針一針縫製をかけています。
バックルが付いた親側の帯には固定式のサル革(画像左)と可動式のサル革(画像右)を配置しています。こちらのバックルはステンレス製ですが、単一方向への研磨をかけたヘアライン仕上げによりマットでありながらも高級感が漂うオリジナルパーツです。また、曲線を生かしたフォルムは、WILDSWANSのあらゆる製品に用いられるデザインをそのまま踏襲した格好です。
剣先側の帯には6つの調整穴を設けています。どっしりとした親側の帯に比べると細くシャープなディテールです。
2色ともに帯のコバ部分は黒い顔料で仕上げています。通常WILDSWANSのウォレットではコバ部分に染料を入れて仕上げることが多くありますが、WATCH STRAPは直接肌や衣類に触れるアイテムのため、より移染が起こりにくい顔料を用いています。このためWILDSWANSのコバ磨きであるSLICKERは、WATCHSTRAPに対してご使用頂くことができません。もしWATCH STRAPのご使用後コバに著しい摩耗が生じ、こちらの修復を希望される場合は、状態を確認後、修理対応の可否をご案内させて頂きます。
背面には、型押し加工のサドルプルアップを組み合わせています。サドルプルアップは強いハリ感と高い耐久性が特徴の皮革ですが、型押しになることで繊維密度が一層高まります。また、こちらは直接肌に触れる部分でもありますが、スムースレザーに比べて質感が変わりにくく、表面の凹凸によりサラっとしたつけ心地が持続します。
バックルが付属する親側の帯に裏にWILDSWANSのロゴが刻印されています。また、それぞれの帯の頭側(画像右側)にはWATCH STRAPのサイズが刻印されます。
※バックルにつきましても着脱が可能ですので、サイズが合えばスペアやご使用中のバックルに変更することも可能です。
(着脱にはバネ棒外しなどの専用工具が必要になります。)
そして、バックルの背面にも「S」を象った(かたどった)WILDSWANSのロゴが確認できます。バックルと帯を接続するパーツは、取り外しの際に一番負荷がかかる部分ですが、手縫いも駆使してより頑強に仕上げています。
美しさと高い耐久性を兼ね備えるヌバックポロサスを用いたWATCH STRAPは、現在WILDSWANSの直営店である銀座のWILDSWANS support&galleryとWILDSWANS Online Shopで発売中です。各色、各サイズとも数量限定でのご用意となりますので、品切れ次第完売となります。なお、WILDSWANSのWATCH STRAPの概要については、過去のNEWSの画像やテキストを用いて、以下に対応可能な時計の形状とサイズの確認方法をご案内いたします。
●WATCH STRAPが対応可能な腕時計とサイズについて
(1)モデル名や型番をご指定頂いても、接続の可否やベルトの対応サイズなどをご案内しておりませんので、各箇所のサイズや仕様などにつきましてはご自分で計測や確認を行って頂き、ご希望のサイズをお求め下さい。 装着後の返品・交換は承ることが出来ませんので、良くご確認頂けますようお願いいたします。 実物のご確認をご希望の場合にはWILDSWANS support&galleryに各サイズのご用意がございますので、店舗にてご確認頂けます。
(2)WATCH STRAPに対応可能な腕時計は以下2点の条件を満たし、さらにバネ棒の長さが展開されているWATCH STRAPのサイズに適合する必要があります。
【対応可能な腕時計の形状】
・ケース上下に時計ベルトを留めるためのラグが付いている。
・ラグに取り付けるためのバネ棒がストレート(まっすぐ)な形状である。
(3)WATCH STRAPのサイズ表記は「19-16」のように2つの数字が対になった表記です。 1つ目の数字がラグに接続される部分のベルト幅で、2つめの数字がバックルに接続されるベルト幅を表しています。 シェルコードバン WATCH STRAPは以下のサイズ展開となります。
ラグ幅‐尾錠幅:(親側ベルト長×剣先側ベルト長)単位はmm
20-18:(72×115)
19-16:(72×115)
18-16:(72×115)
例として「19-16」の場合、1番目の数字である19(mm)がラグに接続するベルト幅になりますので、ラグの内径の長さを計測してサイズをご確認下さい。 (上下のラグの内径は同じ長さとして製作しております。)
続いて「19-16」の2番目の数字16(mm)は、バックルに接続する側のベルト幅になります。
こちらは基本的に事前の計測の必要はございませんが、バックル金具を交換してご使用されるといった場合にはこちらのサイズもご確認頂く必要がございます。 尚、ベルトのサイズにつきましては1mm刻みの設定となりますが、素材の特性上1mmを下回る範囲で若干の誤差が生じることがございますこと、何卒ご了承くださいませ。 1点1点、複数回の検品を行っておりますが、万一この誤差が原因で取り付けが出来ないといった場合にはアトリエにてサイズの調整をさせて頂きますので、その際にはお申し付けくださいませ。
●着脱について
(1)ベルトや金具の着脱作業については実店舗、オンラインショップ共に承っておりません。 ご購入後にご自分で着脱や交換を行って頂けますよう、お願い申し上げます。
(2)実物のご確認をご希望の場合にはWILDSWANS support&galleryに各サイズのご用意がございますので、店舗にてご確認頂けます。お手持ちの腕時計への適合や装着したイメージの確認をご希望の場合には、時計ベルトを外した状態の腕時計をお持ちくださいませ。 バネ棒を差し込まず、ラグにベルトを挟むことでサイズや装着したイメージの確認を行って頂けます。
(3)WATCH STRAPのご購入後は時計への接続や腕に装着された時点で返品不可とさせて頂いておりますので、サイズにつきましては事前に良くご確認を頂けますようお願い申し上げます。
(4)メンテナンスや修理につきましては、WATCH STRAPが腕時計に接続されたままではお預かりすることが出来ません。必ず腕時計から外した状態で、ベルトのみお持ち込みやご郵送を頂けますようお願い申し上げます。
●バックルについて バネ棒外しなどの専用工具をお持ちであれば、尾錠もバネ棒と同様に取り外しが可能ですので、別の時計ベルトに装着することも出来ます。