※こちらは2009年1月に更新されたアーカイブ記事です。
記事内に掲載されているアイテム、及び発売予告などの記述に関しましては過去の記事となりますので現在はお取扱いを行っていなかったり、また既に完売となっているものもございますこと、予めご了承下さいませ。
引き続き、バリントの靴についての感想を述べます。
見た目の重厚且つ気品のある佇まいと、繊細で丁寧な手仕事を感じさせる外観については 先日述べた通りです。
この細かいステッチなどは、やはり異常です。
問題は履き心地なのですが、これが凄い!
クラシックで上品な外観からは全く想像できないのですが、バリントの靴の内部は、人体の構造を知り尽くしたかのような、うねるような3-D構造になっています。
ブダペストラストは外見上、爪先から甲にかけて扁平にフォルムが広がっているので内側がここまで立体的だとは、想像がつかないと思います。
足を通し靴紐を縛ると、まるで足全体が両手で包み込まれているような感覚におちいります。(特に土踏まずに当たるアーチの部分は何とも言えないフィット感があってたまりません。絶品です。)
どこかが一部当たることもなく、かと言って緩くも無く、足の裏や踵、甲の部分など足の表面にかかわる全てにまとわりついてくる感じ、とでも言うのでしょうか。
得体の知れない抱擁感に包まれて、ただひたすらに心地良いのです。
バリントの靴についてよく取り沙汰される、特徴的なインソールの形状だけではない、もっと内部全体や、靴全体の構造そのものが綿密に考えられている結果だと思います。
スウェード素材だと外観は更にシックです。
ご存知の通り、オーストリアはヨーロッパの国の中でもドイツからの影響が色濃く残っている国です。
靴作りも例外ではなく、ドイツ医学の流れを汲んでいるので、足から来る体全体の疲労感を極力廃する靴作りの歴史があるそうです。 (真偽の程はわかりませんが、「バリントの靴を履くと健康になった。」というエピソードがあるくらいです。)
実際バリントさんは、正しく歩くことでの健康面への配慮や、体の歪みの矯正に気を使って靴作りをしているそうです。
世界は広いです。職人と一口に言っても色々な方がいるのだと、あらためて思いました。こういう方が世の中にはいるのですね。
前回も書きましたが、C.O.U.にはフィッティングサンプルがありますので、遠慮なく申し付けて下さい。
この幸福感を味わっていただきたいので、是非お試し下さい!
次回は、このバリントの靴のパターンオーダーについて書きたいと思います。
それではまた続きます。