ブッテーロ
イタリア ワルピエ社 Conceria Walpier
- ブッテーロ
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イタリアのトスカーナ地方にある老舗タンナー・ワルピエ社。その代表的な革ブッテーロはサドルプルアップと同様、部位としては牛革の中でも平均的に厚めの成牛の肩(ショルダー)の部分を使っております。
トラと呼ばれる首のシワや血筋が若干見られるパートですが、そういったものや傷を隠す為のクローム鞣しでの顔料仕上げはせず、植物性タンニンで鞣し、染料による染色を行い、自然の風合いを残した仕上げを施してあります。繊維密度が高いのでコシが強く丈夫な他、カラーバリエーションの豊富さやイタリアらしい発色の良さも大きな魅力です。
しっとりとした手触りの素材は使い込むにつれて艶と透明感が増し、色が深くなり、独特の味が出てきます。タンニン鞣しの革はクローム鞣しの革に比べ暖かみがある反面、多少のキズは避けられない他、濡れるとシミになりやすいという大変デリケートな素材ではありますが、それもこの革の革味として経年変化をお楽しみいただければと思います。
- ケア方法
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始めからオイルを多く含んでおりますので、基本的にクリームを塗って頂く必要はございません。普段のお手入れは乾いた柔らかい布で乾拭きのみを行ってください。革が乾燥してきましたら、無色のクリームをごく少量布に取り、良く馴染ませ製品に円を描くように動かし塗布して下さい。その後、柔らかい布で力を入れずに乾拭きを行ってください。(※多量の油分はオイル染みやコシの抜け等、革の風合いを損ねる原因となりますので、過度な塗布は十分ご注意下さい。)
- 推奨ケア用品
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コロニル 1909シュプリームクリームデラックス、または プレミアムディアマント 無色(無色の靴用保革クリームでも代用可能です)
コロニル ウォーターストップ(被膜の張らない防水スプレーであれば他社製品でも代用可能です。)
馬毛ブラシ、山羊毛ブラシ
- ご注意点
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水濡れについて
革は多量の水分を嫌います。多量の水分はカビの原因となり、放っておくとカビが革繊維の内側に根を張り完全に取り除くことが難しくなります。 もし濡れてしまった場合は、すぐに乾いた布で拭き取り、陰干しをして下さい。(※ドライヤーや日光に当てるなどの急速乾燥は、革の風合いを損ねる原因となりますので、くれぐれも行わないようお願い致します。)
汗について
汗に含まれるアンモニアは艶を消し、状況によっては表面に「ブク」と呼ばれる水膨れを作る可能性があります。ブクは修復することが出来ませんので、夏場に長時間ヒップポケットに入れてのご使用はなるべくお避け下さい。ご使用中、多量の汗の染み込みを感じられましたら、きつく絞った布で水拭きし、その後柔らかい布で乾拭きして下さい。乾拭きを終えてもカサつきや曇りを感じましたら、製品が完全に乾いた後でクリームを全体に薄く塗布し、柔らかい布やレザーグローブ等で力を入れずに乾拭きをして下さい。
鞄のご使用に当たって
鞄の場合は、始めに表面の汚れを取り除き、靴用の防水スプレーを定期的にかけて頂くと、より良い状態で長くお使い頂く事が出来ます。防水スプレーを使用される際は使用方法をご確認頂き、噴霧がムラにならないよう十分ご注意下さい。
移染について
衣類と強い摩擦が生じますと色移りの可能性がございます。また汗や雨などによって製品が湿っている状態ですと、比較的弱い摩擦でも色移りいたします。白色などお色味の薄いお召し物には十分ご注意下さい。また、長時間紫外線に当てますと退色・変色の原因となりますので、十分にご注意下さい。
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