アーナルサドルレザー
フランス アーナル社(Tannerie Arnal S.A.S.)
- アーナルサドルレザー
-
フランスのアーナル社(Tannerie Arnal S.A.S.)は牛革を専門としたタンナーで、創業は1880年から、創業当時は動物の牽引用のハーネスレザーを製造するとこから始まりました。現在では植物性タンニンやクロム、または混合鞣しによる皮革を製造しており、馬具業界をはじめ鞄や靴、家具などの素材として広く使用されています。
サドルレザー(SADDLERY)は丁寧にタンニン鞣しをされた堅牢な皮革で、名前の通り実際に馬具に使用されています。皮革の表面はベタ付くことなくさらっとした手触りですが、皮革内部にはしっかりと油分が蓄えられています。新品の状態ではややマットな風合いですが、使い込むにつれて強い光沢を帯びていきます。また、革自体はがっしりと堅牢な印象で、実際に手に取ってみるとコシやハリが強く、繊維密度の高さが伺えます。硬い革ですので傷は付きますが、皮革のギン面(表面)が強く、一般的な皮革と比べても傷が付きにくい特徴があります。サドルレザーは表面に研磨などの加工を施さないフルグレイン仕上げのため、皮革本来の自然な表情を保ったままの素材で、同じ素材・カラーであったとしても多彩な表情を見せてくれます。
- ケア方法
-
普段のお手入れは馬毛ブラシ程度の硬さのあるブラシで、ブラッシングを行って頂く程度で十分です。ご使用頂くなかで革が乾燥してくることがありましたら、無色のクリームをごく少量布に取り、良く馴染ませ製品に円を描くように動かし塗布してください。その後、柔らかい布で力を入れずに乾拭きを行ってください。(※多量の油分はオイル染みやコシの抜け等、革の風合いを損ねる原因となりますので、過度な塗布は十分ご注意ください。)
- 推奨ケア用品
-
コロニル 1909シュプリームクリームデラックス (無色の靴用保革クリームでも代用可能です)
馬毛ブラシ、山羊毛ブラシ
- ご注意点
-
水濡れについて
革は多量の水分を嫌います。多量の水分はカビの原因となり、放っておくとカビが革繊維の内側に根を張り、完全に取り除くことが難しくなります。もし濡れてしまった場合は、すぐに乾いた布で拭き取り、陰干しをしてください。(※ドライヤーや日光に当てるなどの急速乾燥は、革の風合いを損ねる原因となりますので、くれぐれも行わないようお願い致します。
汗について
汗に含まれる塩と酸は革の風合いを著しく損ねる原因となるほか、水分により表面に「ブク」と呼ばれる水膨れを作る可能性があります。ブクは修復することが出来ませんので、長時間ズボンのポケットに入れてのご使用はなるべくお避けください。ご使用中、多量の汗の染み込みを感じられましたら、きつく絞った布で水拭きし、その後柔らかい布で乾拭きしてください。乾拭きを終えてもカサつきや曇りをお感じになられましたら、製品が完全に乾いた後でクリームを全体に薄く塗布し、柔らかい布やレザーグローブ等でお磨きください。
移染について
製造工程で染色が施されているため、衣類と強い摩擦が生じますと色移りの可能性がございます。 また汗や雨などによって製品が湿っている状態ですと、比較的弱い摩擦でも色移りいたします。白色などお色味の薄いお召し物には十分ご注意ください。また、長時間紫外線に当てますと退色・変色の原因となりますので、十分にご注意ください。
- TOP
- >アーナルサドルレザー